「羨ましい?そうか、羨ましいのか」
趙雲は何かに納得するように頷き続ける。
「私にとっては月英殿の方が羨ましいけれどな」
呟く趙雲。
「駄々をこねる軍師より、貴方を守ろうと背中を見せる軍師はずっと格好がよい。だが、そういうわけにもいかないのだろう」
きっと、彼女は彼を愛しすぎ、彼もまた。
「軍師殿には一人立ちしてほしいと思っているからな」
話しながらも複雑な想いにとらわれる。
決して、愛されたいわけじゃあないけれど。
一番であって一番じゃない。
お互いにそう思っているから、なのかもしれない。
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サルベージ。友情にも片思いってありますか?
- 作品名
- らくがき(趙雲と孔明とその奥さんと。)
- 登録日時
- 2013/03/30(土) 02:34
- 分類
- 文::創作三国志-その他